サーバーを作ってみる

第二回の授業内で以下のコードを紹介しました
これは http://localhost:8080にリクエストを送るとHello Worldと返ってくるサーバーです
今回はこのコードが何をしているのかをおおまかに把握し、演習でサーバーを作ってもらおうと思います¹

また、コードを編集していくので新しくmain.goというファイルを作成し、そこに以下のコードをコピペしてください

package main

import (
  "fmt"
  "net/http"
)

func handler(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
  fmt.Fprintf(w, "Hello World")
}

func main() {
  http.HandleFunc("/", handler)
  http.ListenAndServe(":8080", nil)
}

まずはmain関数内の処理から見ていきます
http.HandleFuncによってパスのパターン、そしてhandler関数を登録しています(http.DefaultServeMuxに登録されます)
指定したパスのパターンにマッチするようなリクエストが来た際にhandler関数が実行されます

http.ListenAndServeによってアドレスを指定し、サーバーを立てています
第二引数にnilを渡しているのは、デフォルトの設定(http.DefaultServeMux)を使用するためです

そして、handler関数はwとrという変数を引数に受け取っています
これらを用いて、HTTPリクエスト、HTTPレスポンスを操作します
fmt.Fprintfは第一引数に「書き込みができるもの(厳密にはio.Writer)」を受け取ります
ファイル操作などで使用する用途もありますが、今回はHTTPレスポンスへの書き込みを行っています

では、以下のようにコードを変更してみます

 package main

 import (
   "fmt"
   "net/http"
+  "strings"
 )

 func handler(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
-  fmt.Fprintf(w, "Hello World")
+  switch r.Method {
+  case "GET":
+    s := []string{"This", "is", "GET", "method"}
+    fmt.Fprintf(w, strings.Join(s, "\n"))
+  case "POST":
+    fmt.Fprintf(w, "This is POST method")
+  default:
+    fmt.Fprintf(w, "This is %s method", r.Method)
+  }
 }

 func main() {
   http.HandleFunc("/", handler)
   http.ListenAndServe(":8080", nil)
 }

編集後のコードを以下のコマンドで実行してみます

go run main.go

そして、curlコマンドでPOSTメソッドのリクエストを送ってみましょう

curl http://localhost:8080 -X POST

おそらく、This is POST method と返ってきたはずです

では、curlコマンドでGETメソッドのリクエストを送ってみましょう

curl http://localhost:8080

おそらく、

This
is
GET
method

と返ってきたはずです

このようにして、HTTPリクエストメソッドごとに処理を分けることもできます

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1. インターフェースなどの説明は省略します↩